第3回こども気象学会」を平成24年11月4日(日)に九州エネルギー館で開催しました
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 今年度は応募103作品の中から20作品が奨励賞に、10作品が優秀作品賞(調査研究賞:2作品、アイデア賞:1作品、審査員特別賞:3作品、子ども気象学会賞:3作品)にそれぞれ選ばれました。
 本発表会では8名の優秀作品受賞者よりすばらしい発表を行っていただきました。

1.気象のお話し

 前年度に引き続き、「気象のお話し」というタイトルのもと、気象協会に所属されているテレビ西日本気象キャスターの木地智美さんに講演していただきました。
 はじめに気象キャスターの1日について、テレビ・ラジオ局で天気予報を発表するまでの様子(打ち合わせ風景や実際の撮影現場など)を紹介されました。



 次に会場の参加者と対話を交えながら、様々な天気のいい習わしに関するクイズをされました。その後、同じ気象協会に所属されている、NHK福岡放送局気象キャスターの松井渉さんも登場され、子供達と一緒に雲を作る実験をしていただき、壇上のこどもさんだけでなく、参加者にも十分楽しんでもらえました。


 最後に、防災面の知識を分かりやすく伝えることを目的に、まず転倒ます雨量計のしくみや雨の降り方について説明され、その後九州北部豪雨当日の生々しい災害写真や気象衛星ひまわりの写真、気象レーダー画像を写しながら、子どもたちへ気象災害からいかにして自分の身をまもっていくか、についてとてもためになるお話をしていただきました。


2.作品展示会

 応募いただいた作品(全103作品)を会場フロアに展示しました。また展示スペースには、人気コーナー「思い出の天気図」を開設しました。休憩時間や開会前、また閉会後にも多くの来場者が熱心に作品を鑑賞されていました。



3.作品発表会

 「こども気象学会」発表会の様子です。今回の発表会は木地キャスターともう一名、学会員で福岡管区気象台勤務の田中清史さんとの2名の司会もとで進められました。発表会では優秀作品賞を受賞した8名の発表者に、調べたきっかけから実験や観察の方法、調べた内容、まとめや考察、改善点などを皆一人ひとり自分の言葉で堂々とはっきりとした声で発表してくれました。
 発表会は調査研究賞→アイデア賞→審査員特別賞→子ども気象学会賞の順番で行われ、いずれの発表もレベルが高く、会場からは感嘆の声があがるほど素晴らしい内容でした。



 受賞者には発表のたびに、司会者からのインタビューのあと、三名の審査員(橋田俊彦支部長、廣岡俊彦常任理事、金崎厚理事)から丁寧な解説やアドバイス、子供達の成長に期待を寄せるコメントをいただき、子どもたちは真剣に聞いていました。



4.授賞式

 受賞者全員に橋田支部長より賞状と副賞が授与されました。
 優秀作品受賞者一人ひとりには作品のテーマに沿った表彰文を読み上げていただきました。


5.記念撮影

 閉会後、受賞者全員での記念撮影が行なわれました。
また、審査員・司会者を含めた全員での記念撮影もあわせて行われました。
 

 
 今発表会には100名を越す多くの方に来場していただき、また回答いただいたアンケートからたくさんの賞賛の声をいただきました。また今後の開催にむけても多くの期待の声が寄せられました。九州支部では未来に活躍する子どもたちへ気象や科学のおもしろさを体験してもらう場を次年度以降も提供していきたい考えです。

6.謝 辞

 今回のこども気象学会発表会の後援として、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会をはじめ、当発表会の会場を提供してただい九州電力株式会社、木地キャスターと松井キャスターを派遣していただいた日本気象協会九州支社、スタッフを派遣していただいた福岡管区気象台の方々に厚く御礼申し上げます。
 また福岡県内の小学校へ募集を働きかけていただいた福岡県小学校理科教育研究会事務局ならびに各小学校の関係者、保護者の方など多くの方の協力のもと発表会が執り行えたことに際して感謝いたします。ありがとうございました。